クラッシュ時の責任問題
サーフィン哲学その他 | (0)
いつも色々なご質問ありがとうございます。お陰さまで私も勉強の日々を送っております。
昨日興味深いご質問が来ましたのでこちらでもご紹介いたします。
クラッシュ時の責任についてです。誰に責任があるのか。という問題です。
海の中で他のサーファーとクラッシュすることは十分ありえることで、それが大きなトラブルにつながることもあります。
基本的な考え方は、『避けられるアクシデントは避ける』です。
近年のコンペティションのルールでもそうです。
コンペ中、二つの波が割れるとします。それぞれがお互いに近づく方向、レフトとライトに乗るとします。そのまま乗り続ければぶつかるという状況では、止めなかった方がインターフェアです。危険を避けないという行動がインターフェアというルールになっています。
もっと言えば、前乗りされた優先権の持つサーファーが、後ろから追いかけていって、前乗りした人が前で転んだとします。優先権が自分だからとその人をひきそうになるライディングをしたらインターフェアです。もちろん前乗りした人もインターフェアですが、このまま行ったらぶつかるかもしれないというライディングはどれだけ優先権があっても止めなければいけません。
前乗りされてクラッシュしたというのは、前乗り側がもちろん悪いですが、止めなかった自分も悪いので、ケンカをしてはいけません。
ローカルサーファーで自分がピークにいるという立場になるとどうしても、どけどけどけー!と乗ってしまう光景をよく見ますが、どれだけ優先権を持っていても、危険が分かった場合は止めるのが尊敬できるかっこいいローカルサーファーです。
クラッシュして、お前が悪い!として、リペア代をもらって、『前乗りされちゃったよ、全く、最近の若いもんは。ルールもへったくれもありゃしねぇよ。』なんて言いながら、そこの海の雰囲気を悪くして、周りのビギナーやビジターが居心地悪そうにして、前乗りしたサーファーはもうこのポイントに入りづらくなったりして。と暗い話が続きます。
そうなることは誰でも予想できます。
そのライディングを止める心の余裕があるサーファーがかっこいいです。そんなサーファーは海の中で、みんなに挨拶して、海の雰囲気をよくしてくれます。
そんなローカルサーファーが入っているポイントはいつもハッピーな雰囲気です。